ORFS実行委員長を務めた一年を振り返って
昨年、私は日本小児口腔発達学会主催 第2回ORFSの実行委員長を務めさせていただきました。
この大役を引き受けるにあたり、多大なる責任を負うと同時に、貴重な学びの機会になるだろうという思いがありましたが、振り返ればその経験は想像以上に多くの気づきと成長を与えてくれるものでした。
ORFSは、単なる勉強会や学術イベントではありません。
臨床、研究、教育、そして人と人とのつながりが交差する「場」であり、その価値は、演者側からの一方通行でなく、参加者ひとりひとりが何を感じ、何を持ち帰るか、翌日から何に活かすのか、によって決まるものだと考えています。
実行委員長として私が最も意識したのは、「良い企画を並べること」ではなく、「意味のある場をつくること」でした。
参加者が自ら考え、同じ医院のスタッフだけでなく、その時・その場にいる同じ悩みや関心を持つ参加者同士で対話し、翌日からの臨床や仕事に変化をもたらす。そうした循環が生まれる場こそが、ORFSのあるべき姿だと考え、プログラム構成や運営の細部に至るまで検討を重ねました。
実行委員長という立場は、前に立つ役割と思われがちですが、実際には「全体を支える裏方」であると強く感じました。
大学病院の医局に所属していた時にも学会の運営など携わりましたが遠い記憶。。。
しかも私の器量だけではこの規模には太刀打ちできません。優秀な副委員長など周りの力に助けられ成り立っているのです。日常から周りに生かされている・周りのおかげ、と思っている私ですが今回も正にそれでした。ホント皆さんに感謝です。
実行委員、運営スタッフ、登壇者、それぞれが力を最大限に発揮できるよう環境を整え、判断を委ね、必要な時に責任を引き受ける。その姿勢は、日々の歯科医院経営やチーム医療にも通じるものであり、改めて「人を活かすこと」の重要性を実感しました。
が、こうしてみると一見順調に思われるかもですがイベント運営において、すべてが計画通りに進むことはそうそうありません。
直前の変更や想定外の出来事もありましたが、その都度、関係者が冷静に対応し、前向きに解決策を模索してくれたことが、ORFS全体の結束力を高めてくれたように思います。問題が起きた時こそ、組織やチームの本質が表れる。そのことを、身をもって学ぶ機会でもありました。
このイベントを通して、私自身の視点や考え方にも変化がありました。
「場をつくること」の重みと、その影響力の大きさです。
もう50歳を超えた私の使命はこれだと思います。
若い世代に自分の通ってきた不要な苦労の道を老害のように示すのではなく、最短距離を走れるよう整備することです。それは歯科医師へ向けて、だけではなく自院のスタッフ・地域の方々までへ向けて行動することです。
そのためにまだまだ周りに生かされようと思ってます。
ORFS実行委員長という貴重な機会を与えてくださった皆さま、支えてくださった実行委員・スタッフの皆さま、そしてご参加いただいたすべての方々に、心より感謝申し上げます。
ORFSがこれからも多くの人にとって価値ある「場」であり続けることを願い、今後も学びの場として参加し、また支える立場として関わっていきたいと思います。
