よくある原因の一つとしてはむし歯です。むし歯が進行すると冷たいものや熱いものを食べたときに痛みを感じる事があります。神経までむし歯が進行するとひどく痛みだします。
歯周病は自覚症状が無いまま進行しているケースがほとんどです。痛みを感じるころには症状が進行している事が多い疾患です。
親知らずは斜めや横に生えてくるケースがほとんどで、食べかすもたまりやすく歯茎の腫れにつながりやすくなっています。親知らずが生えてくる段階では周囲の歯茎が炎症しやすく、痛みを引き起こします。
これらの痛みとなる原因を防ぐためにも定期的なメンテナンスが大切です。
むし歯は、歯質、細菌、食べ物の3つの要素に時間の経過が加わってできると言われています。
つまり、これら3つの要素が重なる時間が短ければむし歯になる可能性が低く、長ければむし歯ができやすくなるのです。

むし歯の原因となる3要素の重なりあう時間や面積をできるだけ少なくすることで、むし歯になるリスクを下げる事ができます。
むし歯になる原因は人それぞれ!ご自分に合った予防方法をご相談ください。
年齢による口腔内、生活環境の変化によってむし歯のリスクは変動します。
各ライフステージにおけるリスクを知って、むし歯の予防を心がけましょう。

乳児期
乳歯が生え始める
生後6ヶ月頃
幼年期
乳歯が生えそろう
3歳月頃
お子さんのむし歯予防には、歯の溝を塞ぐシーラントやフッ素塗布が効果的です!
学童期
永久歯が生え始める
6歳~10歳頃
思春期
永久歯が生えそろう
12歳~18歳頃
生活環境や食習慣の変化で、むし歯になる確率が高くなります!
成人期
妊娠期
歯質が成熟する
20歳~50歳
高齢期
歯質の衰えがみられる
60歳以降
これまでの生活習慣や歯のケア不足が原因で、歯の喪失率が高くなります!
むし歯の原因となるミュータンス菌は産まれたばかりの赤ちゃんのお口の中にはいません。
やがて、お母さんや周りの人の口の中にいたミュータンス菌がやっていきます。
ミュータンス菌が感染する主な原因
歯が生えてこないうちはミュータンス菌は住みつきませんが、歯が生えてきたらミュータンス菌は住みつきます。
(生後6ヶ月~3歳までが最も感染しやすい。)
一緒に生活する上で、ミュータンス菌の感染を完全に予防することは難しいですが、まずは赤ちゃんのそばにいる周囲の人たちが、お口の中を清潔に保ち、ミュータンス菌を減らすことから始めましょう。
その中でも、お母さんのお口の健康が何よりも大切です。
最も効果があり理想的なのは、妊娠期の母親の口腔ケアからお子様へのむし歯予防をスタートさせることです。
お子様への感染の時期が遅いほど、お子様のむし歯予防につながります!
みなさまは治療が終わったあと、またむし歯や歯周病になり、歯科医院で治療を受けた経験はありませんか?
もしそういう経験があるなら、それは定期的な検診や予防処置がきちんと生かされていないのかもしれません。
予防歯科の重要性がお分かりの方でも、ご自分のお口のリスク(むし歯や歯周病のなりやすさ)を知らなければ、予防しようがありませんよね。
当院では、唾液検査などによるリスク評価→治療→治療後の定期的な予防を一連の治療の流れとしており、目先の病気の治癒ではなく、長期的な歯の健康を保つことを大切にしています。
| Step1 リスク評価と予防の下準備 | |
|---|---|
どれくらい虫歯になりやすいか、お口の中の細菌やだ液の量や質などを調べたり、検査したりします。
|
|
![]() |
|
| Step2 歯周病治療 | |
|
|
![]() |
|
| Step3 本格治療開始 | |
|
|
![]() |
|
| Step4 再評価/メンテナンスの準備 | |
|
|
![]() |
|
| Step5 メンテナンス(健康維持) | |
|
|
治療で健康な口内環境を手に入れたらゴールではありません。治療完了は、この口内環境を守っていくためのゴールではなく、スタートなのです。
健康な口内環境を失い、再び目に見えない治療の恐怖と不安をなくすため、あなたのお口の状態に合った定期メンテナンスを受けてください。10年後、20年後、そして次の世代のために・・・。