あけましておめでとうございます✨歯科衛生士の村野です。
年末年始はいかがお過ごしでしたか?
さて、今日は歯並びについてのお話をしていきたいと思います。
歯並びというのは、実は歯のみで決まるのではなく、周りにある舌や唇の力にも影響されることはご存知ですか?
例えば、歯の生え変わり時期のお子さんの場合、舌で気になる歯をずっと触っていたりすることがあるかと思います。その場合、舌の位置が悪くなり、いつも歯に圧がかかってしまうことになります。そうすると、歯は前へ前へと押し出されていってしまいます。
【こんな癖ありませんか?チェック項目⚠️】
乳歯が抜けた部分など、気になる所を常に歯で触っている。
飲み込む時に舌を前歯の裏に押し付けて飲んでいる。
飲み込む時に唇や頬にぎゅっと力を入れている。
唇をよく噛む。
唇をよく巻き込む。
お口をいつもポカンとあけている
お口で息をしている。
爪噛みの癖がある。
頬杖など日常的な姿勢が悪い。
などなど、他にもたくさんあります。当てはまる項目はありませんでしたか?
こうした日常的な癖は、歯にかかる舌や唇の力のバランスを崩し、歯並びに良くない影響を与えることがあるのです。
【歯は舌と唇にはさまれて存在します❗️】
「人という字は、互いに支えあって〝人〟となる」なんて言葉がありますが、歯並びも実は同じです。
歯は綺麗なアーチ状に生えるのが当たり前だと思われがちですが、そのアーチは歯と接している唇や舌の筋肉から加わる力の支え合いによって生まれているものなんです❗️
言い換えれば、歯は舌と唇の力がバランスよく釣り合うところへ動き、並んでいきます。
そのため例えば、唇の力が弱くていつもお口をポカンとあいていたり、舌で歯を押していたりすると、その影響で歯が動き、出っ歯になってしまうということです。
【あなたの舌はどこにある?】
歯に加わる力のバランス、ひいては歯並びを乱す原因となりやすいのが舌です。
今、舌の先はお口の中でどこに触れていますか?
上顎の天井付近ですか?それとも前歯でしょうか?
舌の正しい位置は、リラックス時に舌が上顎の天井につきつつ、舌の先は前歯に触れていないか、触れたとしてもほんの軽く触れるくらいの位置が理想です。
日常的に舌がこの位置にあることがとても大切です。
【やってみよう❗️舌のトレーニング】
●スポットポジション(舌の先の正しい位置を知るための訓練)
①「なにぬねの」と発音した時、舌の先が上の前歯の少しうしろの位置に触れると思います。
そこが〝スポット〟と呼ばれる位置です。鏡を見ながらスティック(棒)をスポットに当てて位置を確認します。
②では、舌の先をスポットに当てます。舌の先は丸めないようにしましょう。
その位置でできるだけキープしてみて下さい。(1分キープを1日数回行う)
●舌を鳴らすトレーニング(舌を上に持ち上げる筋肉を鍛える訓練)
①舌の先をスポットにつけます。
②そのまま舌全体を上顎に吸い上げ、ポンと音を鳴らします。(30回連続で鳴らす)
このような簡単なトレーニングを続けていくだけでも舌の筋肉がつくので、舌を上顎に上げやすくなります。
当院では、お子さんに対してこのようなトレーニングを一緒に行いながら歯並びを予防していく矯正を行っています。
ご興味のある方は、ぜひスタッフまでお問い合わせ下さい
2020-12-25 18:12:01
山口歯科医院ブログ