こんにちは! 歯科助手の北村です
寒さが厳しくなり、朝起きるのが辛い時期になってきましたね。
今回は『顎関節症』についてお話ししたいと思います。
顎関節症とは、顎が痛い・口が開かない・口を開けると音がするなど、顎関節に異常が起こってくる病気です。
そしてそれも、筋肉痛・ねんざ・クッションのズレ・骨の変形の4タイプに分けられます。
では早速、ご自分がどのタイプなのか見てみましょう!
「筋肉痛タイプ」・・・顎関節を動かす筋肉の炎症が、痛みや口の開きにくさを引き起こしているパターン
このタイプは口を開けた時に痛みがある・片頭痛・頰がだるい 重い・頰が腫れぼったい・顔が歪むなどの症状があります。
顎関節付近の側頭筋と、咬筋と言う口を動かしたり咀嚼したりするのに必要な筋肉のどちらか、あるいは両方が緊張して炎症を引き起こし、張りやコリとなっている状態です。
「ねんざタイプ」・・・関節を包む組織に炎症が起こっているパターン
関節には、骨の他に軟骨や靭帯、関節包といった組織があり、このタイプはその組織に無理な力がかかって痛めている状態で、口を開けた時に痛みがあるなどの症状があります。
「クッションのズレタイプ」・・・顎関節には口を開け閉めする時に骨同士が直接ぶつかるのを防ぐ、”関節円板”というクッションのような組織があります。
しかしこのクッションが口を開けた時に、前にズレてしまうのが症状となってきます。
このタイプは2つの「ポキポキ音が鳴るパターン」と「口を開けると引っかかったように開かないパターン」があります。
ポキポキという音は、前にズレた関節円板が元の位置に戻る時に出る音で、人によっては痛みがある場合とない場合も。
もう1つのパターンは、口を大きく開けようとすると痛みが出ます。前の方にズレた
関節円板が骨と骨の間に詰まって戻れず、顎の動きがそこで止まってしまうのです。
・「骨の変形タイプ」・・・口を開けようとすると痛みがあったり、引っかかるような感じがする、関節からザラザラと擦れるような音がするという症状があり、特に中高年の方に多いタイプです。
これは先ほどのクッションのズレや加齢などによって軟骨が薄くなって、骨同士が直接ぶつかり骨が変形してしまうというものです。
さて、このように人によってタイプの違う顎関節症ですが、複数の要因が重なって起こることが多く、歯ぎしりやストレス、日常生活の中での無意識な癖が負担になっていることも。
皆さん痛みや音を気にせず口を開けるようになりたいですよね。しかし、傷ついた関節を完全に元の状態に戻すことはできません。「痛みを和らげる」「口を開けやすくする」などが、治療の目的になってきます。歯医者さんにかかりながら、毎日のストレッチやマッサージを続けていくことが大切です。
顎関節症は放置するほど改善しにくくなるものです。
皆さんも毎日の習慣に気をつけて、口が開きにくくなってしまったり痛みが出てしまう前に、「もしかして・・」と思ったらかかりつけの歯医者さんに相談しましょう!!
2020-12-23 18:28:13
山口歯科医院ブログ
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