こんにちは!歯科助手の上井です。
夏の名残もだんだんと薄れ、朝晩はすごしやすくなってきましたね。
さて、今回は歯みがき剤についてお話ししたいと思います。
みなさん「フッ素」がむし歯予防に効果があると聞いたことはありますか?
フッ素は自然界のなかに広く存在する天然成分で、身近な食品、たとえばお茶、海藻、魚介類などに多く含まれています。
まず、フッ素の効果をご紹介します。
フッ素の助けで酸に溶けた歯が再石灰化(修復)されるのが速くなります。
フッ素の抗菌作用がむし歯菌の活動を抑え込みます。
フッ素の助けで再石灰化(修復)された歯は、もとの歯より硬くなります。
大きく分けてこの3つがあげられます。
じつはこのフッ素、日本の歯みがき剤ではこれまで1,000ppmF以下(フッ素濃度約0.1%)の濃度で配合するように決められていました。
・・・が!
1,500ppmF(フッ素濃度0.15%)を上限とする歯みがき剤の発売が認可されました。
※日本では歯みがき剤メーカーの自主基準として「6才未満のお子さんには毎日の使用を控えていただく」という制限があります。
当院でもお子さんにフッ素を塗っていますが、衛生士がお口の状態を確認し、定期的な頻度で行っておりますので、ご安心ください。
現在、フッ素配合歯みがき剤の国内シェアは約90%!
ほとんどの方が使ってみえるのではないでしょうか。
このシェア率が上がるほどむし歯の本数も減っているという統計があります。
毎日歯みがきをすることで、予防の恩恵を受けていますね!
さらにフッ素の効果を引き出せるように「使い方」を覚えておいて下さい。
まずは毎日フッ素配合歯みがき剤を毎日使いましょう!食事ごとに溶けている歯を守りましょう。
また、フッ素はお口のなかに長く留まるほどよく働いてくれます。寝る前に使って下さい。就寝中は唾液が減るので、フッ素が唾液に流されず効果が上がりやすいです。
せっかくの高濃度フッ素を流してしまわないように、歯みがき後のすすぎは最低限で大丈夫です。せっかくの高濃度フッ素をすすいで捨ててしまってはもったいないですよ!
すすぎが少なくてすむジェルや、すすぎが必要ない洗口液もあります。フッ素がお口にとどまりやすく効果もアップします!
ご自身に合った歯みがき剤選びに迷ったら、ぜひ当院で聞いて下さいね。
ご自身に合ったものでしっかり予防していきましょう!
2020-09-25 13:13:52
山口歯科医院ブログ
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